前回まで複数回に渡って、様々な週休3日制についてご説明させていただきました。働き方について事業者は自由に設定して良いということ、エリア・事業所の事情をふまえ最適化させた働き方を設計することが大事だということをご理解いただけたなら嬉しいです。今回からは、週休3日制をどのように活用していくかという応用をお伝えしていきたいと思います。

働き方をカスタマイズして退職を回避

「一般正社員で週休2日だと仕事も家庭もいっぱいいっぱいで、続けることが難しい。週休3日を選べるのは嬉しいけれど、給与が少なくなりすぎる……」というような要望です。介護事業の経営者・経営幹部からすれば「そんなに都合良く考えないでほしい。週休3日を選べるだけでも良いでしょ。」と思う方が多いはずです。お気持ちは分かります。

しかし、大事なことは週休2日で働いてもらうことでも、週休3日で働いてもらうことでもありません。継続して勤務してもらうことです。そのために大切なのは「納得して(その人にとって)ちょうど良い働き方ができること」です。もちろん退職を考える理由はそれだけではないはずです。慢性的な人手不足だったり、人間関係だったり、介護の方針だったり……簡単には改善できない・変更できないことだと思います。だからこそ、働き方を柔軟に変えることは、他のことに比べれば難しくないとご理解いただきたいのです。実際に上述のニーズが合った方には上の表の黄色地のように週休2日と週休3日の間の休日数の働き方を提示することで、納得して気持ちよく就業を継続してくれることになりました。

株式会社週休3日では、介護事業者様向けに週休3日制のセミナー・情報発信・導入支援を行っております。

社名の通りどこよりも週休3日制と週休3日正社員の採用に詳しいです。実際に介護事業で実践している情報やノウハウを駆使し、お困りごと・お悩みに合わせてお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

永井宏明 / Nagai Hiroaki

株式会社週休3日 代表取締役

印刷広告代理店営業、WEBコンサルを経て、静岡県の地域密着企業で人事・総務として10年勤務。同法人で介護施設の施設長に就任。8年間施設長を務め、多くの見取り(終末期)をコーディネート。就任3年目以降介護施設で週休3日制導入。その後、株式会社週休3日を創業し、2017年から事業開始。週休3日正社員という働き方の選択肢を広げる活動を続ける。2022年7月、クリニックからの事業承継により認知症グループホームの経営に参画。グループホーム今日香と明日香の経営に携わる。子供4人、共働き、育児パパ。趣味は演劇。作・演出 作品で静岡県芸術祭賞 他受賞。