経営視点で介護施設の週休3日制を考える
介護施設対象 週休3日制導入オンラインセミナー
約1時間のオンラインセミナーですが受講者の93.8%が高評価。
受講者の導入をお考えの介護事業者様はもちろん、導入を検討している・迷っている介護事業者様におすすめのセミナーです。
前回まで、介護施設において週休3日制を導入するメリットやデメリットについてお話させていただきました。今回はどんな方が週休3日で働いているのか・働きたいと希望されるのか、これまでの経験と現在の状況を元に説明させていただきます。
子育て世代の女性
まずは子育て世代の女性です。30代を中心に20代から40代まで幅広い世代の方が「週休3日」の働き方についてご興味を持たれます。パパも子育てに参加されるようになった影響が大きいでしょう。一昔前のようなママが、子育ての全てを担っている状況だと、どうしても専業主婦やパートを選択することが多いはずです。選択せざるを得なかったというのが実際でしょう。しかし、現在においてはパパも子育てに参加する傾向なので、ママの時間や精神的余裕が生まれ、選択肢のひとつとして週休3日正社員が選択肢に入るのだと思います。家庭の中で、ママが「少しでも多い収入を得る」役割を求められるようになってきた経済的な背景もあるように思います。一般的には週に4日勤務するパートより、週4日勤務する週休3日正社員の方が給与は高い傾向です。
以前に比べ時間外業務が管理されるようになり、定時で帰れる事業所が増えている状況で、以前のように「定時で帰れるようにパートを選択する」というネガティブな選択をしないで済むようになった側面もあるはずです。子育て世代が週休3日正社員を検討するにあたっての大きな課題は保育園や学童保育のお迎えの時間でしょうか。少し延長できたり、事業所の終業時間が早めだったりするならパートではなく正社員を検討したいと思うのは自然の流れだと思います。フル勤務の一般正社員では全く時間の余裕がないので、週休3日正社員を検討する方が増えるのだと思います。この傾向はじわじわ進むはずです。実家近居のシングルマザーの方も多かったです。ご実家のサポートが期待できることと、パートより正社員の方が社会的に信用度が高いのが背景だと思います。
「少しペースダウンをしたい」女性の方
「少しペースダウンをしたい」という女性の方も、週休3日正社員にご興味を持たれることが多いです。年齢的には40代中盤から50代の方が多い印象です。週休3日を希望する代表的な理由のひとつが、近しいご家族のサポートや介護でした。近しいご家族が介護を必要とするようになった場合、施設に入るにしても、在宅にしても、時間がかかる要件が発生します。通院だったり、担当者会議だったり、銀行について行ったりと、平日の昼間1日が必要となることが多いです。そんな事情があり週休3日正社員を選択することで、うまく仕事と家族の介護のバランスを取られる方がいらっしゃいます。
次回も週休3日で働きたい方についてご紹介して参ります。
株式会社週休3日では、介護事業者様向けに週休3日制のセミナー・情報発信・導入支援を行っております。
社名の通りどこよりも週休3日制と週休3日正社員の採用に詳しいです。実際に介護事業で実践している情報やノウハウを駆使し、お困りごと・お悩みに合わせてお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
経営視点で介護施設の週休3日制を考える
この記事を書いた人
永井宏明 / Nagai Hiroaki
株式会社週休3日 代表取締役
印刷広告代理店営業、WEBコンサルを経て、静岡県の地域密着企業で人事・総務として10年勤務。同法人で介護施設の施設長に就任。8年間施設長を務め、多くの見取り(終末期)をコーディネート。就任3年目以降介護施設で週休3日制導入。その後、株式会社週休3日を創業し、2017年から事業開始。週休3日正社員という働き方の選択肢を広げる活動を続ける。2022年7月、クリニックからの事業承継により認知症グループホームの経営に参画。グループホーム今日香と明日香の経営に携わる。子供4人、共働き、育児パパ。趣味は演劇。作・演出 作品で静岡県芸術祭賞 他受賞。