前回に続き、調査会社に委託し実施した「正社員の働き方と転職」に関するアンケートの結果をご紹介したいと思います。アンケートの中で「あなたが最も魅力的に感じる働き方をお答えください。」という設問がありました。図の通り、給与額が増減する影響もふまえ働き方を選んでいただいたものです。この結果をご覧いただくと、現在主流の働き方である「週休2日正社員」が若い世代から働き方として魅力的だと評価されていない現状が見えてきます。1日の勤務時間を8時間から10時間に伸ばし給与を変えない週休3日正社員の働き方が40.9%と最も高くなっています。これは時間外業務が日常的に発生しがちで定時に帰ることができないのであれば、もう少し働いてその分休みを週に1日増やした方が効率的であるということではないでしょうか。また1日の勤務時間を8時間のまま変えないで、給与が8割になっても良いので週休3日正社員で働きたいという方も28.7%でした。特にこの点は40代以上の世代と大きく異なる価値観でしょう。給与が下がってでも週休3日を選びたいという方が全体の4分の1以上いるのです。いずれにせよこのアンケート結果でわかるのは、働き方を変えて週に1日の時間を確保したいというニーズです。若い世代はコスパ)コストパフォーマンス)を大切にする傾向がありますが、週休3日の方がコスパ良いと評価しているように思います。その分できた1日を使って、やりたいことに時間を使った方が価値があると考えているのです。

若い世代にこういった働き方のニーズがあることをふまえ、介護事業者は現在とこれからを考え、働き方を見直し最適化することが求められています。経営幹部の感覚で週休3日を何となく否定的に捉えていると介護事業者の働き方に対する価値観は、若い世代と着実に乖離していきます。

株式会社週休3日では、介護事業者様向けに週休3日制のセミナー・情報発信・導入支援を行っております。

社名の通りどこよりも週休3日制と週休3日正社員の採用に詳しいです。実際に介護事業で実践している情報やノウハウを駆使し、お困りごと・お悩みに合わせてお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

永井宏明 / Nagai Hiroaki

株式会社週休3日 代表取締役

印刷広告代理店営業、WEBコンサルを経て、静岡県の地域密着企業で人事・総務として10年勤務。同法人で介護施設の施設長に就任。8年間施設長を務め、多くの見取り(終末期)をコーディネート。就任3年目以降介護施設で週休3日制導入。その後、株式会社週休3日を創業し、2017年から事業開始。週休3日正社員という働き方の選択肢を広げる活動を続ける。2022年7月、クリニックからの事業承継により認知症グループホームの経営に参画。グループホーム今日香と明日香の経営に携わる。子供4人、共働き、育児パパ。趣味は演劇。作・演出 作品で静岡県芸術祭賞 他受賞。