これまで、介護施設において週休3日制を導入するメリットやデメリットについてお話してきました。前回から、どんな方が週休3日で働いているのか・働きたいと希望されるのか、ご紹介をさせていただいております。
子育て世代の女性、少しペースダウンしたい女性をご紹介しましたが、今回は20代の若い世代についてご紹介させていただきます。

20代の若い世代が週休3日を選ぶ理由

20代の若い世代も「週休3日」の働き方について興味を持っている方がいます。前回ご紹介した子育て世代・少しペースダウンしたい女性に比べれば少ないですが、若い世代は考え方が柔軟で、潜在的にはかなりの数がいるように感じます。その根拠として参考にご紹介できるのが、弊社が実施した若い世代が対象の働き方アンケートです。実施は2021年の9月と少し前になりますし、介護職に限定されたものではないですが、若い世代の価値観を確認できますので参考にご紹介させていただきます。

例えば「仮に転職先を探す場合、「週休3日」という選択肢がある方が魅力的に感じますか?」という質問に対しては「とても魅力的」が54.3%、「少し魅力的」が39.9%と回答しています。

また「あなたが最も魅力的に感じる働き方をお答えください」という質問に対しては、40.9%が「給与はそのままで1日10時間×4日の週休3日正社員」、28.7%が「給与は8割で良いので1日8時間×4日の週休3日正社員」と回答しています。特に2つ目の「給与が8割でも良いので1日8時間勤務の週休3日正社員」と回答したのは全体の4分の1を超えているというのは若い世代の価値観が現れていると思います。昔ながらの「バリバリ働いてたくさん稼いで、欲しい物を買おう」という価値観の方も若い方にもいますが、「仕事も大事だけれど、もっと大切なものがある」」という価値観をお持ちの方が多いのではないでしょうか。

実際に私も介護領域において「週休3日」を選択したり検討したりする20代の若い世代と面接や面談をしてきました。私が実際に聞くことが多い「週休3日を選択したい」理由は「介護のお仕事を生活の基盤にしたいけれども、他にやりたいことがある」「正社員で働きたいけれど、最初から週休2日で働くことは自信がないのでまずは週休3日で働き始めたい」「パートナーや友人との時間を大事にしたい」といったような内容です。ここ数年は特に「副業をしたい」「投資をしたい(勉強したい)という若い世代が増えて来たように思います。

こんなお話をすると「若い世代は仕事・介護をなめているんじゃないか」と言われてしまいそうです。ただ、それがジェネレーションギャップであり、(全面的ではないにせよ)上の世代が若い世代に歩み寄っていかないと、若い世代の採用はできないのだと思います。

株式会社週休3日では、介護事業者様向けに週休3日制のセミナー・情報発信・導入支援を行っております。

社名の通りどこよりも週休3日制と週休3日正社員の採用に詳しいです。実際に介護事業で実践している情報やノウハウを駆使し、お困りごと・お悩みに合わせてお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

永井宏明 / Nagai Hiroaki

株式会社週休3日 代表取締役

印刷広告代理店営業、WEBコンサルを経て、静岡県の地域密着企業で人事・総務として10年勤務。同法人で介護施設の施設長に就任。8年間施設長を務め、多くの見取り(終末期)をコーディネート。就任3年目以降介護施設で週休3日制導入。その後、株式会社週休3日を創業し、2017年から事業開始。週休3日正社員という働き方の選択肢を広げる活動を続ける。2022年7月、クリニックからの事業承継により認知症グループホームの経営に参画。グループホーム今日香と明日香の経営に携わる。子供4人、共働き、育児パパ。趣味は演劇。作・演出 作品で静岡県芸術祭賞 他受賞。