これまで週休3日制を介護施設においてどのように導入し、どのように運用しているかお話してきました。前回は、選択的週休3日制を軸に1日8時間の週休3日を活用した働き方改革のご紹介をさせていただきました。今回は1日10時間の週休3日制についてお話をさせていただければと思います。

介護施設における1日10時間の週休3日制

介護領域で介護施設(介護事業)を運営する法人から週休3日制導入をご相談いただく際、全体の半数以上が1日10時間の週休3日を想定されています。確かにこちらの方が週40時間という一般的な働き方(雇用形態)と大きな変更がなく導入しやすい印象があると思います。何度かお話をさせていただいておりますが、週休3日制導入を軸とした働き方改革は、決まった型を導入すれば良いというものではありません。導入しやすい型、基本となる型はありますが、それをベースとし介護施設の事情やエリアの特性をふまえ独自の働き方改革を行うことが必要です。その点で、介護施設の事情やエリアの特性をふまえて1日10時間の週休3日制導入がふさわしい法人もあるはずです。しかしながら、総合的に考えると、1日10時間の週休3日制よりも1日8時間の選択的週休3日制の方がおすすめです。理由は、1日10時間の週休3日制導入には大きな課題があるからです。その課題を説明させていただきます。

1日10時間の週休3日制導入の課題

①勤務の開始 終了時間変更の負担が大きい

1日10時間の週休3日制導入の大きな課題のひとつは勤務の開始時間と終了時間が変更になる点です。既存社員(現在就業されている職員)の皆さんは現在の仕事先を探すにあたって勤務の開始時間と終了時間が自分の生活に合っているか検討して入社を判断されたはずです。仕事に慣れていくのと同時に、勤務の開始時間・終了時間に生活を合わせていくことで安定した就業環境が実現しています。「週に働く時間は同じだから」という理由で勤務の開始時間・終了時間を大きく変更することは、既存社員の生活と乖離し就業が困難になる場合が多いです。場合によっては既存社員が一斉に就業継続に対して不安になることがあり、注意が必要です。

株式会社週休3日では、介護事業者様向けに週休3日制のセミナー・情報発信・導入支援を行っております。

社名の通りどこよりも週休3日制と週休3日正社員の採用に詳しいです。実際に介護事業で実践している情報やノウハウを駆使し、お困りごと・お悩みに合わせてお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

永井宏明 / Nagai Hiroaki

株式会社週休3日 代表取締役

印刷広告代理店営業、WEBコンサルを経て、静岡県の地域密着企業で人事・総務として10年勤務。同法人で介護施設の施設長に就任。8年間施設長を務め、多くの見取り(終末期)をコーディネート。就任3年目以降介護施設で週休3日制導入。その後、株式会社週休3日を創業し、2017年から事業開始。週休3日正社員という働き方の選択肢を広げる活動を続ける。2022年7月、クリニックからの事業承継により認知症グループホームの経営に参画。グループホーム今日香と明日香の経営に携わる。子供4人、共働き、育児パパ。趣味は演劇。作・演出 作品で静岡県芸術祭賞 他受賞。