経営視点で介護施設の週休3日制を考える
介護施設対象 週休3日制導入オンラインセミナー
約1時間のオンラインセミナーですが受講者の93.8%が高評価。
受講者の導入をお考えの介護事業者様はもちろん、導入を検討している・迷っている介護事業者様におすすめのセミナーです。
前回は、介護施設において選択的週休3日制を導入した実際やメリットについてお話しました。今回も引き続きメリットや意義についてお話させていただきます。
週休3日でタイガカモになる!?
前回は週休3日正社員で働くと「タイがカモになる」とお話ししました。今回初めてお読みいただいた方は「一体何のこと?」と困惑されると思います。前回と重複しますが重要なことなのでもう一度ご紹介させてください。前職の介護施設において、今で言う選択的週休3日制を導入した時のことです。半年に一度実施していたスタッフ面接の際「今の働き方のままで大丈夫ですか?変更の必要はありませんか?」と聞いていました。その際、正社員として週休3日で働くスタッフのほぼ全員が「もう1日働いてもいいカモしれないけれど、ちょうど良いので今の働き方にしておきます。」と回答しました。
介護施設での就業は、心身ともに疲弊しがちです。ややもすれば、みんなが「もう1日休みタイ」と日々口にしながら介護に従事することになってしまいます。そんな中で「もう1日働いてもいいカモ」というモチベーションで介護に従事してくれていたことに週休3日制の大きな価値があると思います。皆さんが医療や介護を受ける側になった時、「もう1日休みタイ」と思っている方に担当してほしいか、「もう1日働いてもいいカモ」と思っている方に担当してほしいか。どちらですか。多くの方は後者だとお思います。
週休3日の良さは、分かる人には分かる
これをお分かりいただけるのは当然、介護施設の利用を検討している方々も同じです。私が営業として、利用検討者様の対応をしていた際、よく耳にしていたことがあります。「いくつかの介護施設のパンフレットやホームページを見ているけれども、どこも介護の質が高そうなことを書いてあって、判断できない。」といった内容のお話しです。そんな困惑気味の利用検討者様に対して、私は「こちらの施設も介護の質には自信があります。」というような営業トークはしませんでした。私が利用検討者様にお話ししていたのは次のお話です。「うちの施設では正社員でも週休3日制も選択できるんですよ。みんなそれぞれ、自分に合ったちょうど良い働き方をしています。」この効果は絶大でした。例えばご夫婦にお話しした時のことが分かりやすいのでご紹介します。ご主人様の方は「ふ〜ん。最近は変わった働き方もあるんだね。」と、どことなく怪訝なご様子。ですが、奥様の方は「あら、それなら余裕があって優しくしてくれますね。」となりました。この発言をしていただいた方の多くは、施設の介護の質に対して良い印象を持っていただき、ご契約につながっていきました。
このご夫婦の受け取り方の違いは、ご自身が子育てや介護の経験があるかないかだと思います。人は余裕がなくなれば、どうしても人に優しくできません。ご自身が子育てや介護を通じて実感したからこそ、「ちょうどよい働き方を選択できるスタッフが介護をしている」価値を感じたのです。ちょうど良い働き方は、心の余裕を合理的に確保し、サービスの質の根拠となります。そして、これが差別化につながるのです。
株式会社週休3日では、介護事業者様向けに週休3日制のセミナー・情報発信・導入支援を行っております。
社名の通りどこよりも週休3日制と週休3日正社員の採用に詳しいです。実際に介護事業で実践している情報やノウハウを駆使し、お困りごと・お悩みに合わせてお手伝いさせていただきます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
経営視点で介護施設の週休3日制を考える
この記事を書いた人
永井宏明 / Nagai Hiroaki
株式会社週休3日 代表取締役
印刷広告代理店営業、WEBコンサルを経て、静岡県の地域密着企業で人事・総務として10年勤務。同法人で介護施設の施設長に就任。8年間施設長を務め、多くの見取り(終末期)をコーディネート。就任3年目以降介護施設で週休3日制導入。その後、株式会社週休3日を創業し、2017年から事業開始。週休3日正社員という働き方の選択肢を広げる活動を続ける。2022年7月、クリニックからの事業承継により認知症グループホームの経営に参画。グループホーム今日香と明日香の経営に携わる。子供4人、共働き、育児パパ。趣味は演劇。作・演出 作品で静岡県芸術祭賞 他受賞。