週休3日総務課長を務めました。
20代の終わり、人生の岐路に立った時、ある企業の社長にご提案いただき週休3日で総務課長を務めさせていただきました。
+1日のお休みは水曜日にとり、その日は専門学校の非常勤講師と、育児に使いました。
仕事が嫌いだったわけでは全くありません。大切なことに時間を使い、やりたいことに挑戦する生き方をしたいと強く思っていました。(大変ありがたいご提案をしていただいた社長には本当に感謝です)
「私の働く時間(配置価値)」ではなく「人材としての私(存在価値)」を評価いただいた かけがえの無い体験は、その後のキャリアに大きく影響を与えたのは間違いありません。
介護施設で週休3日制を導入
その後、同じ会社の介護施設の施設長を務める機会をいただきました。経験がない中での就任要請でしたが、介護は個人的に大変興味があったので二つ返事で引き受けました。当初の課題は、人材不足の解消でした。リーマンショック前の好景気だったこともあり、人材不足は解決が困難な問題でした。苦肉の策で「短時間正社員(今で言う週休3日正社員)」で採用活動をしたところ、新規採用ができました。1年後さらに進化させ「短時間正社員(週休3日正社員)を選択できる人事制度」を整備したところ定着率とともに介護の質も向上しました。
介護の質が上がり、私自身の死生観が納得できる環境で、多くの方を看取らせていただくことができました。一緒に働いてくれた皆さん、週休3日正社員を理解いただいた経営者、ご家族様、そしてご入居者様に心の底から感謝です。
週休3日正社員の多くはこう口にしながら、前向きに介護に取り組んでくれました。
「もう1日働いてもいいかも。でもこれくらいにしておく。」
+1日で生き方が変わります。子供やサポートを必要とする家族との時間を増やしたり(子育て・介護)。生きがいである趣味やボランティアの時間を増やしたり。大切なことに丁寧に時間を使える生き方ができるようになります。
+1日で仕事への意欲が変わります。「もう1日休みたい」から「もう1日働いてもいいかも」へ。仕事に対するモチベーションが向上することは、あなたはもちろん、他の誰かも幸せにするはずです。
マネージャーとして週休3日制を6年運用した結果、経営面から週休3日制をみても、大きなメリットがあることがわかりました。
私は週休3日正社員という働き方の選択肢の可能性に強く引き寄せられ可能性を感じ、勢いのまま起業しました。
株式会社週休3日は、選択肢を広げます。
全ての人が週休3日正社員になれば良いとは思っていません。週休3日正社員の選択肢が増えることが大切だと思っています。
私どものゴールは「すべての人が、それぞれに最適な働き方を選択できることで、世の中の不条理が少しでも減ること」です。実現した社会は、今より幸せに生きることができ、今より平和になると信じます。
みんなが「自分に最適な働き方で働く」だけで、世界は変わります。
一緒に世界を変えていきましょう。
代表取締役 永井宏明
印刷広告代理店営業、WEBコンサルを経て、静岡県の地域密着企業で人事・総務として10年勤務。当初、週休3日総務課長として勤務。+1日のお休みは、育児と静岡市の専門学校非常勤講師を務める。3年目から介護施設の施設長を兼任。多くの看取りをコーディネート。2007年、介護施設で週休3日制導入。2016年、株式会社週休3日を創業。浜松市と磐田市で認知症グループホーム 今日香と明日香 を運営。ライフワークは演劇。